2007年11月28日(水)13:52

オーストリアは今後もドイツ人学生に対し入学を制限

ブリュッセル(AP)

オーストリアはドイツ人学生の医学部入学を今後とも制限することが認められる。欧州委員会は水曜日、入学者割当に対する条約違反措置の発動を5年間停止すると発表した。オーストリア政府はこの期間に自国の医学部の状況に関する新たなデータを収集し、欧州委員会に対して入学者割当制度の必要性を説明しなくてはならない。

オーストリアは昨年、医学部および歯学部定員の75パーセントを自国の高校卒業者に確保することを決定した。オーストリア政府はこの措置の理由として、費用のかかる医学部入学枠の大部分が、自国の大学の入学試験に落ちたドイツ人学生によって占められてしまう恐れがあることを挙げている。

ドイツ政府はオーストリアの入学者割当制度に対し明確に理解を示したものの、欧州委員会はこの制度が移動の自由の制限に当たるとして、オーストリア政府に対する条約違反措置の発動を行なおうとした。しかし10月のEU首脳会議の前に欧州委員会は譲歩した。オーストリアが新たなEU改革条約に拒否権を発動すると威嚇したため、欧州委員会はオーストリア政府に違反措置の停止を約束し、その間に長期的な解決策を模索するよう求めた。

欧州委員会が水曜日に発表したところによれば、ベルギーも他のEU諸国からの入学志願者に対して当面規制を設けることを認められた。ベルギー政府は医学部の学生定員の70パーセントを自国の入学志願者用に確保した。その理由は、数年前からフランス人学生がベルギーの大学に押し寄せているからである。

原題:Oesterreich darf Uni-Zugang fuer deutsche Studenten weiter beschraenken




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